もちろんそれだけに限りませんが、いくつかよい翻訳家を探す為のコツをここに記してみたいと思います。
まず始めに、英語圏内での滞在暦を理由に翻訳が出来ると言っている人は避けた方がいいでしょう。
論文に関していえば、日常の英語に慣れていても、論文に使われているものは特殊なものだからです。
それと同様に、TOEICなどの得点だけを翻訳が出来る理由にしているような人も避けた方が良いと思います。
英語圏内の大学卒業の資格があっても、同じ専門分野でない限りあまり意味はないでしょう。
もちろんこれらの経験は本来は翻訳をするためにはマイナスではありません。
しかし、それだけを理由にしているような人は、気をつけたほうが良いと思います。
対してプロとしての域に達しているような人はどのような人でしょうか。
1、翻訳にかかわる専門的な訓練を受け、且つ終了している翻訳者。
このような方が最も心強いでしょう。しかしなかなか人数も多くありません。
2、翻訳の実務経験の有無を中心に、翻訳者を選ぶということです。
3、実務経験は少なくても、翻訳を依頼しようとしている論文の専門分野の知識がある翻訳者であれば、誤訳が減るでしょうし、論文自体の質も高くなるでしょう。
4、英語論文の出版経験として、理系の学会誌等に論文を投稿した経験者など。
5、言語学の知識のある人は、英語と日本語の表面的な違いだけでなく、言語としての根本的な違いを理解している、「言語学の学位を取得している」という人が翻訳に適している人ではないかと思います。
もし自分で探す場合には、見積もりの依頼時に、その翻訳者の簡単な経歴と職歴を尋ねると良いでしょう。
もし快く答えてくれないようであれば、他の人を探すことをお勧めします。