出版翻訳家の仕事 ~翻訳本ができるまで~ ①

1冊の翻訳本が書店に並ぶまでの仕事の流れの中で、出版翻訳家が果たす役割とはどのようなものなのでしょうか。

出版翻訳家の仕事は、外国語で書かれた原作を日本語に変換して読み手に伝えることです。しかし、書かれている文章をそのまま日本語に訳せばいいというものではありません。翻訳家の仕事は「翻訳」であって「直訳」ではないのです。ほとんどの一般の読者は、翻訳家の書いた日本語を通して海外の出版物を読むことになります。本来は外国語で書かれていた作品の魅力を損なうことなく、文字として書かれていない原作者の意図をも汲み取り、原作の背景にある文化的・歴史的な世界観も含めて、深く内容を理解した上で、より正確で自然な日本語に置き換えて表現する能力が、出版翻訳家には必要なのです。

書店に並ぶ本の表紙に、翻訳者の名前が原作者と並んでいるのを見ると、出版翻訳家の仕事は一見華やかな存在のように思われるかもしれません。しかし、翻訳家はあくまでも原作者の影のような存在であり、文字通りその仕事は、光り輝く作品を「影」で支えるものなのです。決して目立たず、個を主張することなく、あくまで原作に忠実に、その作風や味わいを正確に伝えることに徹する、それこそが出版翻訳家の使命なのです。

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