ある一定レベルの英語力(たとえばTOEIC900点以上の英語力)があれば、ほとんどの英文をある程度は理解することができると思います。
しかし、例えばパソコンのシステムや法律関係など、ごく専門的な内容になると、専門知識を持っていなければさっぱりわからないということが日本語でもあるくらいですから、英文であればなおさらです。
そこで、英語力・日本語の文章力の次に、あなたにとって重要になるのが、あなたが得意とする分野の専門知識です。
たとえば、法律関係の翻訳なら、法律に詳しいほうが絶対に有利なのは火を見るよりも明らかです。日ごろから、法律関連の英文書籍やニュース記事などを読んだり、法律家の知識を持っていたりすると、翻訳の質も効率もきっと上がることでしょう。
翻訳対象が得意な分野であった場合とそうでなかった場合とでは、作業効率や翻訳にかかる時間が明らかに違うものです。
翻訳者コミュニティを通じて得られる翻訳会社からの求人や仕事の依頼には、英語力を求められるだけでなく、専門知識の有無が条件に付く場合も多く見られます。
あなたの得意な事はなんですか?これだけは人に負けない知識がある、という得意分野を何かひとつでも見つけておきましょう。