翻訳家を目指すにあたってひとつの目標ともいえる「TOEIC950点以上」というものですが、もちろん生半可な覚悟と努力では出来ないでしょう。
まずは「翻訳家になりたい」といった「翻訳」にかかわることを、まずは一切忘れてしまいましょう。
TOEIC950点以上を取ることができる英語力を身につけるまで、英語だけで英文を理解することを目標とし、日本語の文章にする、という作業は忘れてしまった方が良いでしょう。
英語力を上げるためには、やはり英文をよむことが大切になってきます。そして出来れば音読することが効果的です。
また、リスニングをする際にも、ただ聞くだけではなくシャドウイングという方法を取るべきかと思います。
このシャドウイングというのは、ネイティブの人がよんだ英語を聞きながら、それと同じ文章をそっくりそのまま音読をすることになります。
通常の音読と違うところは「よむ英文が文字として書かれていない」ということと、「英文がすべてよまれた後に、その英文を言葉にする」のではないのです。
「英文がよまれた0.5秒くらい後に、後を追うようにしてよむ」ということです。
つまり、じっくり聞き、それを音読する、ということではなく、聞こえたそばから音読をしなければならないということで、聞き取れなかったり、同じスピードで言葉に出来なくなってしまった時点で、ついていけなくなってしまいます。
すなわちネイティブレベルの英語力が必要になってくる、非常に難しい練習法ではあります。
しかしこのようなことを繰り返し、日本語に翻訳することを完全に忘れ、英語で英語を理解する、ということが出来れば、英文ライティング能力も高まるでしょう。
翻訳の初心者は英日翻訳をすることが多いかもしれませんが、英文ライティング能力は日英翻訳に生かすことが出来、英日翻訳より難しいですが、その分単価も高くなる傾向にあります。