翻訳家の収入はどれくらいあるものなのでしょう。
「出版翻訳」「実務翻訳」「メディア翻訳」それぞれに報酬の形態が異なります。
【出版翻訳】
印税=収入となるのが一般的です。
印税率は本の種類によりさまざまですが、一般に高い場合8%、低い場合でも3%といわれています。
印税の計算式は、基本的には本の定価×印税率×刷り部数となります。
通常は、初版部数分は最低保証額として印刷した部数(刷り部数)のすべての印税が支払われます。
しかし最近では、刷り部数ではなく実売部数となることも多いようです。
その場合、実売部数は刷り部数の半数程度になるため、収入も約半分になります。
実際に出版翻訳の印税だけで生活している翻訳家は、ごく一部をのぞいてほとんどいないと言われています。
新人翻訳家の場合には、最初から印税契約ではなく、買取契約になることが多いようです。
買取契約とは、出版社が翻訳原稿を「1単語あたり○円」で計算して買い取るという契約を結ぶことです。
本の種類や原稿の量にもよりますが、一般的には1単語あたり10円が相場と言われています。但し、かけ出しの新人の場合には1単語あたり3円、4円という安い相場での契約も実際にはあるようです。