翻訳家の仕事には、大きく分けて3つに分けることが出来ますが、その中でもっと多くを占めているのは「実務翻訳」になります。
この実務翻訳は、翻訳業界の9割も占めています。
実務翻訳というのは、ビジネスの場でやり取りされる文章を翻訳する、という仕事になります。
例えば企業で発生する契約書等のビジネス文書や、マニュアル、仕様書、企業案内等の、経済や産業界で必要とされている翻訳になります。
その内容から、産業翻訳やビジネス翻訳、とよばれることもあるようです。
しかし、このような実務翻訳を求められるのは一般企業だけではなく、大使館や各種団体など、多岐にわたっています。
中には特徴的な、ソフトウェアのローカライズ、つまり海外で製作されたソフトウェアを、日本語環境で動くようにする、という作業になります。
このようなコンピュータや機械の分野に関する翻訳については、「技術翻訳」と、よばれています。
これら実務翻訳家は需要も多いのですが、参入者も多く、競争が激しくなっているのが現実で、さらに単価が下がってきてしまっています。
しかし、その一方で、医学や薬学等の分野の様に専門知識が必要な分野もあります。
このような医薬系の翻訳家は、独学することも可能ですが、非常に難しい為、大学等で専門知識を学び、医療業界で働く等実務経験をつんだ方のほうが多いようです。
このような高い専門性が要求される分野で実力が認められれば、安定した仕事を請けることが可能になります。