翻訳家の中で、「フリーの翻訳家」と聞くと、なんとなく一人で部屋などにこもって、黙々と誰とも話さずにしている仕事であるかのように思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に人づき合いが苦手で翻訳家になりたい、という考えを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのくらいの気持ちで翻訳家にはまずなれないでしょう。
そんなに簡単な職種ではありませんし、実際の翻訳家は人とかかわらない、というわけではありません。
翻訳会社などのクライアントとメール等でのやり取り、電話での応対など、通常の社会人としてのマナーが求められるようなことも当然行っています。
したがって、たとえ翻訳の質がよくても、社会人としての常識・マナーがない翻訳家が成功するはずはありません。
社会人としてビジネスマナーを習得することも、翻訳の仕事に就く際に、非常に役に立つことになります。
それだけでなく、社会人時代に身に付けた知識が、翻訳をする際に役に立つこともありえるのです。
特に専門職についていた方ならなおさらでしょう。
実際に翻訳者になる前は普通の会社員でした、という方も非常に多いようです。
まずは社会に出て、様々な知識を得ることはとても重要で、後々翻訳家として非常に有利に働く知識を得ることが出来るでしょう。
翻訳家の中にはもともと専門職についていた、という方もいらっしゃいます。
そういう方法もあるのだということを、柔軟性を持って考えることも必要でしょう。