翻訳家になるためには、いくつかの方法があります。
その中で「出版翻訳家」になるための方法を少しご紹介したいと思います。
このほかには多い事例では有りませんが、翻訳会社などが、仕事の仲介をすることもあるようです。
基本的に編集者から翻訳者へ直接連絡がされるため、編集者とのコネクションが必要となります。
この連絡の一つとして、例えば出版前に行われる「リーディング」というものがあります。
このリーディングというのは、まず原書を読み、その要約と感想等を提出する、というものです。
出版社はこれを確認し、それを元に翻訳出版するかどうかを決定することになります。
しかし、そのためにはまず、出版社にあなたの実力を知ってもらう必要が有ります。
出版社の中には、翻訳コンテストを行っているところもあるようですので、このようなコンテストで入賞することが出来れば、あなたの実力は評価され、それによって仕事を請けやすくなることでしょう。
実際に現在活躍している翻訳家の方の中にはコンテスト出身者の方もいらっしゃいます。
このほかには、実際に一部を翻訳したものを直接持ち込む、という方法もあります。
これらの方法以外にも翻訳家としてのつながりによって、紹介があるかもしれませんし、翻訳学校に通っていたとすれば、講師の翻訳家から仕事を紹介していただけるかもしれません。
その他にも、一冊の本を複数の翻訳家によって共訳する場合に声がかかることもあるかもしれませんし、翻訳家の方から部分的な依頼が来ることもあります。
出版業界で働いていた場合には編集者や翻訳者とのつながりも出来ることでしょう。
これらいずれの方法であっても、翻訳家としての実力が必要不可欠です。