翻訳家の仕事には、いくつも種類がありますが、大きく分けて3つに分けることが出来ます。
そのなかで「出版翻訳」というふうによぶものがあります。これは「文芸翻訳」を代表とする、外国の書籍を日本で出版するために小説等の出版物として行う翻訳の事を「出版翻訳」とよびます。
出版物の分野も広く渡っていて、純文学のようなものは、時代背景や文学、歴史等の様々な知識が必要になってきます。
そのため、翻訳を専業としている翻訳家だけではなく、その分野に特化した知識を持つ研究者や作家が手がけることも多いようです。
したがって、翻訳経験が少ない場合でも、専門知識があれば活躍することも出来るジャンルになっています。
このほかには、小説やミステリー、ファンタジー、そして映画のノベライゼーション等のエンタテイメント的な翻訳では、出版点数として翻訳書の中でも多くを占めています。
しかしこの場合、ただ外国語を訳せば良いということではありません。それではただの英文和訳になってしまいます。それでは原作者も嘆くことでしょう。
出版翻訳をするのであれば、原作をどこまで理解することが出来るのか、さらにそれを改めて文章にする、ということになるため、文才も問われるということになります。
お気づきかと思いますが、英語が得意というだけでは、つまらない文章になってしまいます。日本語も得意でなければ務まらないということです。
出版翻訳を目指すというのであれば、小説家等と同等の文章能力などがなければならない、ということです。