翻訳家としての、勉強方法などを紹介してきましたが、それに対してクライアント側から、よい翻訳家の選び方などのコツはあるのでしょうか?
翻訳家として目指している方には耳が痛いかもしれませんが、実状を知る為には良いかもしれません。
まず、出版翻訳に携わっている編集者の方々は、嘆いている人がかなりいるようです。
それというのも、大抵の翻訳者がお金を取れないような原稿を出してくるそうです。
もちろん翻訳者の人たちも一生懸命やっていることであるので、つまりはその人の限界であるということです。
細かいところの訂正であったら仕方が有りませんが、全体が悪かった場合は、本人にいくら言っても直せるはずはありません。
そうなると編集者が自分の時間をつぶして直すわけです。
ではそのような事態にならないためには、どのようにしたら良いのでしょうか。
簡単に言ってしまえば、プロが食べていけるように、それだけのお金を出す必要があるわけです。
最近では安易に料金を下げすぎてしまっている傾向があります。
職業として成り立たない金額を設定しても、それだけ低レベルの人しか雇えません。
使い物にならない翻訳が上がってくるだけでしょう。
そして大元のお客さんも、コストを下げることばかり考えてはいけないと思います。
結局役に立たずに全部やり直しになってしまうということが、ほぼ決まっているわけです。
そんな料金では、とてもプロに頼めるような料金ではないわけですから、当然の結果です。